今この記事を読んでいる方は、自己成長によりキャリアアップを目指している方が多いのではないかと思います。
かく言う私もその一人で思い返せば約10年前に「このまま気合いだけで仕事をしていると生きていけないとの焦燥感に駆られて知識と技能を鍛えることを決意しました。
今でこそサラリーマンを行う傍ら、中小企業診断士としても、コンサルティングの副業も行うことができていますが、当時は夢のような話でした。
世の中は大きく変わり、より色濃く自分自身のスキルを上げていかなければ生き残ることが難しい時代となりました。
2019年5月にトヨタ自動車の豊田章男社長が終身雇用を続けていくのは難しいと発言されました。あの世界のトヨタがですよ!?
それに応えるように近年大手企業が副業解禁をし始めました。これはどういう意味か?

もう社会保障の維持が難しいから、企業側で何とかしてね、お金あるでしょう?

何をいっているんですか、リーマンにコロナショックがあり経営が大変。この先また何があるのかわからないのに生涯面倒をみるなんて無理ですよ。
副業も認めるから個人で何とかしてね。

年金も当てにならないし、会社も上が詰まっていて出世に時間が掛かる。その上給料も全然上がらない。このままだと老後の生活ができなくなるんじゃないだろうか。いったいどうしたものか・・
あえて少し不安を煽るようなことを書きましたが、皆さん薄々気づいているのではないでしょうか?このままだと将来が厳しいということを。。
サラリーマンも個人事業主といった自覚を持って働く必要があります。
幸いまだ時間はあります。
5年~10年先を見据えて今から役に立つビジネススキルをつけていきましょう。
ビジネスで生かせるスキルの3つの構成要素
サラリーマンがビジネスで生かせるスキルは大きく3つに分類できます。
個人が持って生まれた「ヒューマンスキル」
経験的に開発された「テクニカルスキル」
業界・業種に関わらず生かせる「ポータブルスキル」があります
ヒューマンスキルは元々持っている人当たりの良さや、人をけん引するリーダーシップなどの特性で個人の強みとして認識できます。
一方テクニカルスキルは、業界や社内特有のものを含んだ技術的なスキルでポータブルスキルマネジメントスキルなどを指します。
これらは後天的に身に付けることが可能なスキルで、言わば自分の努力次第で何とでもなります。
特にポータブルスキルは仕事がガラリと変わっても生かせるスキルなので、企業にとっても非常に重宝されます。
転職活動でアピールできるスキルといえます。
ただここで重要なことはそれを意識的に行っているのか、無意識で行っているのかという点です。
これからジョブ型雇用が増えていくといわれている中で、自分は何ができるのかを明確にする必要があるでしょう。
そのために定期的に棚卸をしていくと社内外で役立つと思います。
具体的なビジネススキル3選!
今回は3つに分けて紹介します。
コミュニケーションスキル、問題解決スキル、マネジメントスキルがあり、各項目さらに細分化されたスキルから構成されています。
コミュニケーションスキル
- プレゼンテーションスキル
- ファシリテーションスキル
- ヒアリングスキル
コミュニケーションスキルは普段からよく使われる言葉だと思います。
【合わせて読みたい】【誰にでも伝わる】プレゼンで押さえておきたい3つのこと
しかし、その言葉の意味合いとしては仲良く話せるスキルといったイメージで用いられていることが多いように感じます。
本来のコミュニケーションとは誰とでも統一された意思疎通ができ、円滑に業務を進められるスキルとなります。
そのためには適切な表現で伝えるプレゼンテーションスキルや、会議などの場を円滑にまわすファシリテーションスキル、相手の意図をもれなく認識するヒアリングスキルなどがあります。
営業職のサラリーマンは比較的得意な分野だと思います。
誰かと仕事をする以上職種に関わらずコミュニケーションは取る必要がありますので、押さえておきたいですね。
【合わせて読みたい】コミュニケーションスキルを理解する
問題解決スキル
- ロジカルシンキング
- ロジカルライティング
- フレームワーク
【合わせて読みたい】【役立つ!!フレームワークの使い方】SWOT分析を使いこなそう!
問題解決・課題解決スキルとしてロジカルシンキングやロジカルライティングがあります。
物事を順序立てて可能な限り矛盾を排除することで成功確率を上げることができます。
それを支持するツールとして多くのフレームワークが存在します。
フレームワークはMECE(漏れなく、ダブりなく)で作られており、明確にできるツールといえます。実際には完璧ではない部分もありますが、効率的かつ精度の高い意思決定が可能となります。
上級ビジネススキルと認識されるのが問題解決スキルです。
ロジカルシンキングは経営コンサルタントが持つべきスキルと思われるかもしれませんが、実は全くそんなことはありません。
サラリーマンもこのビジネススキルを身につけることで、より効率的な仕事ができるようになります。
マネジメントスキル
- リーダーシップ
- コーチング
- アセスメントスキル
- 進捗管理スキル
- 意思決定力
管理職以上の方が必要なビジネススキルだと認識されることが多いマネジメントスキルですが、実は平のサラリーマンも必要なスキルだといえます。
その理由は自分自身を管理(マネジメント)して仕事を遂行していくことになるためです。
急に後輩の育成に関わることもあるでしょう。
大きな意思決定をすることになるかもしれません。
人間突発的な対応はできないものです。
やはり普段からの準備が必要となります。
サラリーマンには欠かせない「PCスキル」
Power Point
パワーポイントはプレゼンテーション用ソフトです。
今では多くの資料作りで用いるソフトですが、ただ文字だけを羅列したり、赤字で強調するだけでは意味がありません。
何を伝えたいのか、そのためにはどんなメッセージを伝えるべきなのか検討する必要があります。
Excel
エクセルは表計算ソフトです。
様々な表を作ったり、データ集計などに用いられます。
タスクの進捗管理でも良く用いられ汎用性高く使われています。
機能が豊富な反面難しくて使いこなせないといった声もあります。
ただ実際にビジネスの場で使う基本的な機能は多くはないので、最低限押さえておくだけで他の人との差別化につながります。
Word
ワードは文書作成ソフトで、学生のレポート作成から、契約書の作成まで幅広く使われています。
会社ごとに提携フォーマットが存在していますが、細かなテクニックを知っておくと一段階上の文書を作ることができます。
サラリーマンが取りたい資格!
資格取得も能力を証明する一つの方法といえます。
私自身もかなりの時間は掛けましたが、いくつかの資格を取得しました。
現にそのスキルを仕事に生かせたことで会社からも評価を貰うことができましたし兼業も実現できています。
中小企業診断士
経営コンサルタントの国家資格です。
経済産業省が管轄しており、1次試験、2次試験、面接試験の後に、実務補修を経て資格取得となります。
経営に関する幅広い知識を体系的に学べるので、物事を広い視野でみることができるようになります。
知識を生かした仕事ができれば、他者との差別化になります。
彼・彼女はとても優れたビジネススキルを持っているとの印象がつくでしょう。
それ故にサラリーマンが取得したい資格ランキングでは常に上位に位置しています。
【合わせて読みたい】中小企業診断士はどんな資格なの?【他の資格との違いを知る】
簿記
3級から1級まであり、仕分けや決算報告書の作成する技能が身につきます。
上級レベルでは意思決定に用いる会計方法や、決算数値を元に企業の分析を行うことができるようになります。
自分の会社の状況確認や、他社の経営状態を判断するときに非常に役立ちます。
基本的な数字を読む力はサラリーマン必須といえます。
TOEIC
誰しもがご存知の英語の資格だと思います。
TOEICはL&RとS&WからなりL&Rではリスニングとリーディングが495点ずつの計990満点からなり、S&Wは各200点ずつの計400点満点からなります。
海外との仕事を目指すのであれば最低でも600点、できれば800点以上は目指したいところです。
実はTOEICってコスパの良い資格なんですね。
掛けた時間以上に周りが評価してくれます。
英語ができるなんで、とても高い能力(ビジネススキル)を持っているに違いないと勝手に錯覚してくれます。
【合わせて読みたい】【誰でもできる!】私がTOEICスコア850点を取った勉強法
まとめ
この記事では、「中小企業診断士が勧めるサラリーマンが必要なビジネススキル」を紹介しました。
ビジネススキルといっても幅広くあり、全てを一気に身に付けるのは難しいです。
まずご自身は何ができて、何ができないのかを整理し、今の仕事で役に立つスキルから磨いていく方が良いと思います。
スキルアップは一朝一夕ではいかず、長い付き合いとなるので、じっくりと磨いていきましょう。
ふつサラン
コメント
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