【過去問10年対策 事例Ⅰ要因分析 平成28年第1問-設問2】中小企業診断士二次試験※2020年9月更新

中小企業診断士
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二次試験過去問を平成22年(2010)から令和1年(2019)まで10年間の過去問を完全分析します。

今回は「分析系問題」から「要因分析」についての第5回目(全7回)の記事になります。

要因分析は過去問10年間で51問中7問も出題されおり、一番遭遇確率が高い分類です。

(H28:第1問設問2)新規事業が大きな成果を上げられなかった要因100文字

について詳しく解説していきます。

二次試験事例Ⅰ過去問を理解する(過去問2010-2019)

事例Ⅰ(組織・人事含む)では10年間の過去問をみると51問が出題されています。

一回の二次試験では80分間で全5問を解くことが通常です。

10年分の過去問より問題を分類すると大きく3つのカテゴリーに分かれます。

  • 分析系問題
  • 推論系問題
  • 助言系問題

割合としては分析系問題が多く、次に推論系問題、助言系問題と続きます。 詳しくは次の画像をご確認ください。

※拡大してご覧ください。

分析系問題:要因分析 平成28年事例Ⅰ 第1問 設問2

【第1問 配点 40 点】

業績が好調であったA社の三代目社長の時代に進められた事業展開について、以下の設問に答えよ。

(設問2)1990 年代後半になっても売上の大半を学校アルバム事業が占めており、A 社の 代目社長が推し進めた新規事業が大きな成果を上げてきたとはいえない状況であった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べよ。

平成28年(2016年)の二次試験事例Ⅰ第1問設問2では、90年代後半になっても、新規事業が大きな成果を上げていない要因について問われています。

つまりこの問題は分析系問題(要因分析)に分類されます。

中小企業診断協会からは次のような出題趣旨が発表されています。

(設問2)印刷事業関連以外の新規事業が大きな成果を上げることのできなかった要因を把握する 能力を問う問題である。

既存事業が健闘しているというよりも、新規事業が上手くいっていないことが問題だと問うているわけですね。

平成28年(2016年)の二次試験事例Ⅰ過去問はこちら↓

分析系問題(要因分析)の特長と解答法

分析系問題(要因分析)の特長と解答法は以下の通りです。

・成功もしくは失敗・変化した要因について問われている

・要因とは物事が生じた、主要な原因のことです(大辞林より)

・要因分析では基本的に複数の要因の特定を問われています

・問題に係る情報を与件文から拾い整理する

・整理された与件文情報(事実)から核となるキーワードを抽出する

・カギとなる情報(キーワード)を用い解答を導き出す

根拠となる事実の組合せから文書を作成し、解答することが合格率を上げるコツとなります。

分析系問題の要因分析は与件文にある適切な事実を抽出、整理し、述べることが最重要です。

あくまで中小企業診断士の二次試験の世界観では、ある情報の中から最善の答えを述べることが必要です。

主観は排除し試験に挑みましょう。

平成28年の二次試験事例Ⅰ第1問設問2の問題文・与件文からの関連情報抽出

平成28年(2016年)の二次試験事例Ⅰ第1問の問題文・与件文からは以下の関連情報が抽出できます。

・売上の大半を創業時からある学校アルバム事業が占めていた(問題文)

・事業多角化を模索し始めた(第5段落)

・自社企画のカレンダーやメモ帳、レターセットなどの印刷関連のオリジナル製品を開発し、商品見本市などでの販売を開始した(第5段落)

・その一方で、自社での社員教育の成功体験や施設を活かすことを目的とした企業研修事業や、工芸教室などの教育関連事業にも参入した(第5段落)

・企業イメージのトータルデザインを手掛けるコンサルティング事業や自らの顧客である写真館の店舗デザインを助言するといった事業を手掛けるようになった(第5段落)

・さらに、漫画雑誌やタウン誌を編集し発行する出版事業にも手を伸ばした(第5段落)

・学校アルバム事業に適応するよう編成してきた機能別組織(第8段落)

解答アプローチ

関連する情報から核となるキーワードを抽出します。今回は関連情報を基に何が良くなかったのか要点を言い換える必要があります。

コツとしては事実から何が言えるの?だから何?(so what?)と問いかけることで答えが見えてきます。

「要因抽出」

・事業の多角化を始めた

・オリジナル製品の販売~出版事業まで幅広く新規事業を立ち上げた

・so what?→印刷と無関係な事業が多い

・so what?→シナジーが発揮できなかった(強みを発揮できない)

・新規事業に対応していない組織設計(機能別組織)だった

以上情報(事実)をまとめることで解答にたどり着くことができます.

「解答例」

要因は①印刷とは無関係な幅広い新規事業を行ったことで、シナジーが生まれず強みも発揮できなかったこと②アルバム事業用に設計された機能別組織であったため、社員の能力をフルに活用できなかったことである。

98文字でした。

事業の多角化が明らかに失敗なのは第5段落をみて分かると思います。

しかし、その周辺の情報だけを記述すると一つの要因とみなされてします可能性があります。

100文字以上の問題の場合はできるだけ2つ以上の論点を書きたいところです。

そうすることで、部分的が狙えますのでリスクを分散できます。

ふつサランの紹介

外資系企業に転職後、精神論だけではこの先を生き抜いていけないと悟り、2011年から中小企業診断士の資格取得を目指し勉強を開始。二次試験は3回目の挑戦にして、ようやくコツを掴み合格。現在はサラリーマン兼業コンサルタントとして、企業経営のアドバイスを行っている。

【分析系の全体像はこちらの記事にまとめています】

コメント

  1. […] 第5回目:【過去問10年完全マスター  要因分析 平成28年第1問-設問2】 […]

  2. […] 第5回目:【要因分析 平成28年第1問-設問2】 […]

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