【令和1年第5問:推論系問題】過去問徹底解説!中小企業診断士二次試験

中小企業診断士
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この記事では

(R1:第5問)コンサルタントの助言を踏まえ、組織再編を見送った最大の理由の推論100文字

について解説します。

この推論系問題シリーズは正解が与件文にはありません。

与件情報から可能性を予測し、自らの見解を含めて答えを探していくことになります。

そのため知識を引き出し、与件情報と掛け合わせること必要があります。

分析系問題と比べると少し難易度が上がります。

二次試験事例Ⅰ過去問を理解する(過去問2010-2019)

事例Ⅰ(組織・人事含む)では10年間の過去問をみると51問が出題されています。

一回の二次試験では80分間で全5問を解くことが通常です。

10年分の過去問より問題を分類すると大きく3つのカテゴリーに分かれます。

  • 分析系問題
  • 推論系問題
  • 助言系問題

割合としては分析系問題が多く、次に推論系問題、助言系問題と続きます。 詳しくは次の画像をご確認ください。

※拡大してご覧ください。

【分析系の全体像はこちらの記事にまとめています】

推論系問題:要因推論系 令和1年事例Ⅰ 第5問

【第5問 配点20点】

A社長は、今回、組織再編を経営コンサルタントの助言を熟考した上で見送ることとした。その最大の理由として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。

中小企業診断協会からは次のような出題趣旨が発表されています。

第 5 問(配点 20 点)

組織再編を実施する際の条件に関する分析力を問う問題である。

与件文からの分析をベースに、どのような課題が抽出されるのか?試されています。

推論系問題の特長と解答法

推論系問題の特長

・物事が生じた背景には何があったのかを読み解く

・アクションを起こした、もしくは起こさなかった理由を推測する

・与件文の事実からだけでは答えを出すことが難しい

・一次試験の知識を活用する

解答方法

・与件文から関連情報(事実)を拾い出す

・集めた情報と知識から問われている、理由・課題等を探る

・ポイントをキーワード化しつなぎ合わせることで記述化する

正しい関連情報を拾い集め、情報と情報を繋ぎ合わせて推論することが合格率を上げるコツとなります。

個人の主観は捨てつつも、知識を活用する必要があるのでそのバランス感覚を掴むまでは難しいと感じるかもしれません。

令和1年の二次試験事例Ⅰ第5問の問題文・与件文からの関連情報抽出

令和1年(2019年)の二次試験事例Ⅰ第5問の問題文・与件文からは以下の関連情報が抽出できます。

・新規事業の基盤が徐々に固まってきた(第7段落)

・本社内に拠点を置く製造部、開発部、総務部と全国 7 地域を束ねる営業部が機能別に組織されている(第10段落)

・営業を主に統括するのが副社長、開発と製造を主に統括するのが専務(第10段落)

・大所高所からすべての部門に A 社長が目配りをする体制(第10段落)

解答アプローチ

関連する情報からなにがいえるのかを洞察する。So what?(だから何?)と自身に問いかけてみてください。

情報からの推論

・新規事業基盤は固まりつつある段階→事業の安定的な収益化が必要

・経営陣が各部門を統括している→現状は上手くいっている

現段階では確実な成長を優先し、次のステージに到達した際に組織再編を考慮した方がよいのではないか?

以上の情報をまとめ解答を導き出します。

「解答例」

新規事業の基盤が徐々に固まってきた段階であり、経営改革を着実に進展させるためには、経営陣が各機能部門長を務める集権度合いが強い創業以来の組織体制のままのほうが、現段階においては望ましいと考えたから。

99文字です。

事例Ⅰならではの、組織構造に関する問題でした。1次試験の組織論でも学習していると思いますが、最適な組織体制は企業のステージによって異なります。A社は今成長期に差し掛かっているため、組織再編を行うのは適切ではないといえます。

今回は以上になります。

ふつサランの紹介

外資系企業に転職後、精神論だけではこの先を生き抜いていけないと悟り、2011年から中小企業診断士の資格取得を目指し勉強を開始。二次試験は3回目の挑戦にして、ようやくコツを掴み合格。現在はサラリーマン兼業経営コンサルタントを行い、2020年は副業で約30万円の収益を上げた。

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