【平成27年第3問:推論系問題】過去問徹底解説!中小企業診断士二次試験

中小企業診断士
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※2020年11月更新

この記事では

(H27:第3問)一事業の売上構成比が高まり、今後の経営へどのような課題を生み出すか。診断士として述べよ100文字

について解説します。

この推論系問題シリーズは正解が与件文にはありません。

与件情報から可能性を予測し、自らの見解を含めて答えを探していくことになります。

そのため知識を引き出し、与件情報と掛け合わせること必要があります。

分析系問題と比べると少し難易度が上がります

二次試験事例Ⅰ過去問を理解する(過去問2010-2019)

事例Ⅰ(組織・人事含む)では10年間の過去問をみると51問が出題されています。

一回の二次試験では80分間で全5問を解くことが通常です。

10年分の過去問より問題を分類すると大きく3つのカテゴリーに分かれます。

  • 分析系問題
  • 推論系問題
  • 助言系問題

割合としては分析系問題が多く、次に推論系問題、助言系問題と続きます。 詳しくは次の画像をご確認ください。

※拡大してご覧ください。

【分析系の全体像はこちらの記事にまとめています】

推論系問題:経営課題推論系 平成27年事例Ⅰ 第3問

【第3問 配点 20 点】

A 社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が 60 %を占めるようになった。そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。

中小企業診断士として、100 字以内で述べよ。

中小企業診断協会からは次のような出題趣旨が発表されています。

第 3 問(配点 20 点)

A 社グループの売上の 60%を占めるまでに成長した事業が、今後 A 社グループの経営に

対してどのような課題を生じさせる可能性があるかについて、分析力・課題発見力を問う問題である。

分析したうえで、そこからどのような課題がみえてくるのか?が問われています

平成27年(2015年)の二次試験事例Ⅰ過去問はこちら↓

推論系問題の特長と解答法

推論系問題の特長

・物事が生じた背景には何があったのかを読み解く

・アクションを起こした、もしくは起こさなかった理由を推測する

・与件文の事実からだけでは答えを出すことが難しい

・一次試験の知識を活用する

解答方法

・与件文から関連情報(事実)を拾い出す

・集めた情報と知識から問われている、理由・課題等を探る

・ポイントをキーワード化しつなぎ合わせることで記述化する

正しい関連情報を拾い集め、情報と情報を繋ぎ合わせて推論することが合格率を上げるコツとなります。

個人の主観は捨てつつも、知識を活用する必要があるのでそのバランス感覚を掴むまでは難しいと感じるかもしれません。

平成27年の二次試験事例Ⅰ第3問の問題文・与件文からの関連情報抽出

平成27年(2015年)の二次試験事例Ⅰ第5問の問題文・与件文からは以下の関連情報が抽出できます。

・企業グループで大型成形技術の導入・開発した(問題文)

・プラスチック製容器製造事業の売上が60%となった(問題文)

・台湾製や中国製の廉価なシャトルコックが輸入されるようになると、A 社の売上は激減した(第4段落)

・木製ラケットが金属フレームに代替されたこともあって、A 社の売上は最盛期の約 70 %減となった(第4段落)

解答アプローチ

関連する情報からなにがいえるのかを洞察する。So what?(だから何?)と自身に問いかけてみてください。

情報からの推論

・大型技術の導入・開発→技術を模倣されないように特許を申請しているのか?保護策はうっているのか?

・プラスチック事業で60%の売上→一事業への依存度は高くないか?他事業を成長させる必要はないか?

・過去にシャトルコック輸入(格安代替製品の台頭)でシェア激減→同じ過去を繰り返さないようにしなければならない?

・コア事業の競争優位性を保ちつつ、新規事業の育成により事業リスクヘッジを減らす必要がある?

キーワード化

・大型成型技術での差別化を維持するため、特許等で保護する

・海外の廉価製品からの攻勢を回避する

・事業リスクを分散させるため、健康ソリューション事業を成長させる

・利益率の向上と長期を見据えた経営判断が必要

以上の情報(事実)をまとめ解答を導き出します。

「解答例」

課題は、①大型成型技術での差別化を維持するため特許等で保護し、海外の廉価製品からの攻勢を回避すること②健康ソリューション事業を成長させることで、事業リスクを分散し利益率を保ち長期存続させることである。

100文字でした。

どんなにすばらしい技術があっても、A社が過去に経験したように代替製品に一気に市場を奪われることがあります。

いかに事業リスクをコントロールし長期的視点を持って経営をおこなっていくかが問われる問題でした。

今回は以上になります。

ふつサランの紹介

外資系企業に転職後、精神論だけではこの先を生き抜いていけないと悟り、2011年から中小企業診断士の資格取得を目指し勉強を開始。二次試験は3回目の挑戦にして、ようやくコツを掴み合格。現在はサラリーマン兼業コンサルタントとして、企業経営のアドバイスを行っている。

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