【過去問10年対策 要因分析 平成24年事例Ⅰ第2問】中小企業診断士二次試験※2020年9月更新

中小企業診断士
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(H24:第2問)Y社の要請による海外進出しなかった理由を、X社の状況を考慮した上で答えよ100文字

について詳しく解説していきます。

このシリーズでは二次試験過去問を平成22年(2010)から令和1年(2019)まで10年間の過去問を完全分析します。

今回は「分析系問題」から「要因分析」についての第7回目(全7回)最後の記事になります。

事例Ⅰの要因分析は過去問10年間で51問中7問も出題されおり、一番遭遇確率が高い分類です。

二次試験事例Ⅰ過去問を理解する(過去問2010-2019)

事例Ⅰ(組織・人事含む)では10年間の過去問をみると51問が出題されています。

一回の二次試験では80分間で全5問を解くことが通常です。

10年分の過去問より問題を分類すると大きく3つのカテゴリーに分かれます。

  • 分析系問題
  • 推論系問題
  • 助言系問題

割合としては分析系問題が多く、次に推論系問題、助言系問題と続きます。 詳しくは次の画像をご確認ください。

※拡大してご覧ください。

分析系問題:要因分析 平成24年事例Ⅰ 第2問

【第2問 配点 20 点】

A社は、Y社の要請による海外進出を実現していないが、X社の要請に応じて、2002年に東南アジアの新興国S国に初めて生産拠点を設けている。Y社の要請によるA社の海外進出が実現しなかったのはなぜか。X社の状況を考慮に入れて、考えられる理由を100字以内で答えよ。

平成24年(2012年)の二次試験事例Ⅰ第2問では、Y社の要請によるA社の海外進出が実現しなかった理由(要因)について問われています。

つまりこの問題は分析系問題(要因分析)に分類されます。

中小企業診断協会からは次のような出題趣旨が発表されています。

(第2問)A社の主要取引先であるY社の要請による海外進出に応諾することがなかった状況について、分析力を問う問題である。

与件文にどうしても実現できなかった理由が眠っていそうです。

平成24年(2014年)の二次試験事例Ⅰ過去問はこちら↓

分析系問題(要因分析)の特長と解答法

分析系問題(要因分析)の特長と解答法は以下の通りです。

・成功もしくは失敗・変化した要因について問われている

・要因とは物事が生じた、主要な原因のことです(大辞林より)

・要因分析では基本的に複数の要因の特定を問われています

・問題に係る情報を与件文から拾い整理する

・整理された与件文情報(事実)から核となるキーワードを抽出する

・カギとなる情報(キーワード)を用い解答を導き出す

根拠となる事実の組合せから文書を作成し、解答することが合格率を上げるコツとなります。

分析系問題の要因分析は与件文にある適切な事実を抽出、整理し、述べることが最重要です。

あくまで中小企業診断士の二次試験の世界観では、ある情報の中から最善の答えを述べることが必要です。

主観は排除し試験に挑みましょう。

平成24年の二次試験事例Ⅰ第2問の問題文・与件文からの関連情報抽出

平成24年(2012年)の二次試験事例Ⅰ第4問の問題文・与件文からは以下の関連情報が抽出できます。

今回は過去と現在の時間軸を意識して情報を整理すると良いでしょう。

・X社の要請には応え2002年にS国で生産拠点を設けている(問題文)

・さらに、X 社がすでに生産を開始しているT 国でも、工場稼働に向けて準備を進めている。(第2段落)

・Y社との取引は1970年代からスタート(第3段落)

・2000年代には自動車メーカーの軽量化要請もあり売上は拡大、中でもY社関連の取引額が多く依存度も高い(第3段落)

・Y社をはじめいくつかの自動車部品メーカーから海外進出を打診されたものの、なかなか実現しなかった(第5段落)

・海外工場での品質の安定的な維持・確保は、それほど容易ではなかった(第8段落)

・現在は係長クラスの人材を工場長として 派遣し現場の運営を任せている(第8段落)

解答アプローチ

関連する情報から核となるキーワードを抽出します。

X社との関係性、Y社との関係性、そして自社のリソースに着目し、解答キーワードを探します。

「要因抽出」

・X社とT国でも工場稼働に向けて準備を進めている

・海外工場での品質の維持・確保は容易ではない

・そのため係長クラス人材を派遣している

・Y社とは取引額も多く依存度が高い→低くする必要がある

以上の情報(事実)をまとめ解答を導き出します。

「解答例」

要因は①海外工場での品質確保は難しく、現地対応できる係長クラス人材が必要だが、現在X社とT国での工場稼働に向けて進めているため同時進行は難しく②Y社への依存度を下げる必要もあったため実現しなかった。

99文字でした。

①は3つの要素をまとめて表現しました。

必ずしも情報を単独で区切って書く必要はなく、因果の整合性を合わせてまとめることも有効です。

毎回問題は異なりますが、本質的に問われていること、答えるべき内容は同じです。

過去問を徹底してやることで、身体に解答パターンを染み込ませましょう。

ふつサランの紹介

外資系企業に転職後、精神論だけではこの先を生き抜いていけないと悟り、2011年から中小企業診断士の資格取得を目指し勉強を開始。二次試験は3回目の挑戦にして、ようやくコツを掴み合格。現在はサラリーマン兼業コンサルタントとして、企業経営のアドバイスを行っている。

【分析系の全体像はこちらの記事にまとめています】

コメント

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