【合格するコツ!令和1年 事例Ⅲ 過去問徹底解答シリーズ】中小企業診断士二次試験

中小企業診断士
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中小企業診断士二次試験は過去問の研究と勉強が一番の近道です。そして、はじめにやり方を知れば効率的な学習ができます。この記事では令和1年の事例Ⅲの事例を通して解答方法を紹介します!

二次試験の合格率は約20%と低く、毎年5000人程受験しているのでその内4000人も涙をのんでいるわけです。

“折角一次試験を突破したのに” “また一からやり直したくない” そうならないために合格するための私の解法テクニックをシェアしていこうと思います。

ということで過去問を用いて解答していきましょう。

その前に診断士について詳しく知りたい方はこちら:中小企業診断士はどんな資格なの?【他の資格との違いを知る】

過去問徹底解答シリーズ令和1年事例Ⅰはこちら事例Ⅱはこちら

ふつサランの紹介

外資系企業に転職後、精神論だけではこの先を生き抜いていけないと悟り、2011年から中小企業診断士の資格取得を目指し勉強を開始。二次試験は3回目の挑戦にして、ようやくコツを掴み合格。現在はサラリーマン兼業コンサルタントとして、企業経営のアドバイスを行っている。

解答テクニックの確認

ふつサランが合格にたどり着いた独自の解答メソッドを紹介します。

ふつサランの解答方法

①試験開始の合図ともに問題を一枚ずつバラバラにする。(答えを探す時間の短縮)

②与件文の冒頭を読み業種、事業規模を確認する。

③設問を読み、何が問われているのかを確認。抽出要件の整理と、どのような問題を抱えていているのかを読み解く。頭でイメージをする。

④与件文の読み込みを開始。設問と関連するキーワードに印をつけて読み込む。ここまでで30分以内が理想。

⑤事例Ⅲ生産管理の場合、表紙の裏を使い組織図や工程を図解化する。図にすることで一瞬でイメージできることが重要。

⑥解答を始める。関連キワードを拾い上げて、答えを導き出し、文章を構成する。与件文に書いてあるキーワードを中心に文書に差し込むことがポイント。主観を入れた答えは必要ない。

⑦行き詰った時には、与件文に戻る。見落とした情報があるはずなので、探し出す。先に見つけたキーワードとつなぎ合わせることで解答する。

⑧最後に全ての解答で一貫性があるかどうかを確認。もし、矛盾がある場合には、全体との整合性を合わせた解答に修正する。

この中でも特に①と④が重要です!

私の推測ですが、診断士の2次試験では文書の中に重要なキーワードを何個詰め込めるかによって点数が変わってきます。

つまり、筋のよいキーワードをつなぎ合わせることで高得点を狙えます!

過去問を繰り返し勉強するのは、そのためのトレーニングになります。

令和1年:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ(生産管理)

過去問:与件文の確認

まず今回の令和1年事例ⅢのC社ついて整理しましょう。

  • 輸送用機械、産業機械、建設機械に用いる金属部品の製造業の金属熱処理および機械加工を営む
  • 年商5億円
  • 組織は、熱処理部、機械加工部、設計部、総務部
  • 特殊な技術の蓄積が必要
  • 一般に金属加工業では、熱処理は内製せず熱処理業に外注する傾向が強い
  • 設計部門は現在2名
  • 工場は、熱処理工場と機械加工工場がそれぞれ独立した建屋
  • 機械加工工場では、多品種少量の受注ロット生産に対応
  • 自動車部品メーカーから生産移管を求められている、機械加工の受託生産について検討中

自動車部品メーカーからの受託生産というビジネスチャンスを掴むため、現在の生産体制の見直しを行う必要があるといったところですね。さらなる成長のための支援となりますね。

過去問:設問の確認

設問の確認ではなにが問われているのかを明確にする必要があります。そうすることで無駄な時間を節約することができます。問われていることに的確に解答することが診断士の二次試験で問われていますのでご注意ください。

第1問(配点 20 点)
C 社の事業変遷を理解した上で、C 社の強みを 80 字以内で述べよ。

第2問(配点 20 点)
自動車部品メーカー X 社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C 社における
生産面での効果とリスクを 100 字以内で述べよ。

第3問(配点 40 点)
X 社から求められている新規受託生産の実現に向けた C 社の対応について、以下
の設問に答えよ。

(設問 1 )
C 社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のた
めの新工場の在り方について 120 字以内で述べよ。

(設問 2 )
X 社と C 社間で外注かんばんを使った後工程引取方式の構築と運用を進める
めに、これまで受注ロット生産体制であった C 社では生産管理上どのような検討
が必要
なのか、140 字以内で述べよ。

第4問(配点 20 点)
新工場が稼働した後の C 社の戦略について、120 字以内で述べよ。

図解化する

問題をみると基本的には与件文から答えを導き出せそうでしたので、最低限の情報をメモしました。熱処理と機械加工が別の建屋であることは注意しておけなければ忘れてしまう可能性があったので、一目でわかるようにしています。

設計部門の人数も関係することがよくありますので、記載しています。C社への依存度は現時点ではそこまで高くないですね。

問題の解答例

第1問(20点)

C 社の事業変遷を理解した上で、C 社の強みを 80 字以内で述べよ。

キーワード:熱処理専業、幅広い金属製品を受け入れてきた、2名の職人、多品種少量生産への対応、一貫した生産が可能

オーソドックスな問題ですね。「事業変遷」もよくでてくるワードなので、押さえておきましょう。ここでは高い技術力が必要とされる熱処理ができ、多品種少量生産にも対応できる点が答えとなりそうですね。

■TACの模範解答

自動車部品の機械加工から熱処理までの一貫した受託を可能とする、技能士資格をもつベテラン作業者の熱処理技術と汎用工作機械の扱いに慣れた作業者の加工技能を有すること。

第2問(20点)

自動車部品メーカー X 社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C 社における
生産面での効果とリスクを 100 字以内で述べよ。

キーワード(効果):量産機械加工の導入、生産効率があがる、少品種多量生産

キーワード(リスク):X社依存があがる?、品質低下の可能性あり?作業平準化ができるか?平準化により、独自の強みである技術力が承継されない可能性がある。

効果は与件文にある通りなので答えやすいですね。リスクは色んな可能性が考えられます。よくあるのは依存度の高まりです。しかし、X社の依存度への言及は第4問で触れるため、技術力の部分に触れた方がよいのではないかと個人的には思います。

■TACの模範解答

効果は、本格的量産機械加工のため、多品種少量の受注ロット生産よりも生産効率が上がること。一方、X社向けの生産量が増えてX社への生産依存度が上がり、新工場の設備が専用機化・専用ライン化するリスクがある。

第3問(40点)

設問1

C 社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のた
めの新工場の在り方について 120 字以内で述べよ。

キーワード:スキルに頼らない作業の標準化、作業方法の教育システム、量産可能な機械を用いる、レイアウトの最適化

在り方というのは若干捉え方が難しいですね、シンプルに方法と考えるとよいでしょう。

■TACの模範解答

加工プログラムに従って工具を自動交換できるマシニングセンタを選定し、汎用性を高めて専用機化等を防止する。また、自動化を進めることで一人当たり生産性を高め、作業を簡略化して標準化や作業者教育を容易にし、最小限の採用で早期の工場稼働を実現する。

設問2

X 社と C 社間で外注かんばんを使った後工程引取方式の構築と運用を進めるた
めに、これまで受注ロット生産体制であった C 社では生産管理上どのような検討
が必要なのか、140 字以内で述べよ。

キーワード:かんばん方式、納期3日前、従来の月次での日程計画では対応困難、各工程の計画を見直し

ここはC社にとって大きな変化となります。特に納期3日しかないかんばん方式に対応するためにどうすればよいかが問われています。具体的にどのような見直しをすべきかを解答する必要があります。

■TACの模範解答

納品3日前に届く外注かんばんによって納品が確定するため、従来の月次等での確定日程計画に基づく日々の作業差立てや都度発注での材料調達では対応できない。そこで、見直し後の納品予定内示に基づく、最適な材料調達の時期および発注量、機械加工・熱処理加工・出荷検査作業の差立て時期を検討する。

第4問(20点)

新工場が稼働した後の C 社の戦略について、120 字以内で述べよ。

キーワード:X社への依存リスク低減、新工場の生産力の高さ、量産品を増やす

今後の戦略に関する問題です。こちらも比較的オーソドックスなものです。決まった答えはありませんので、強みと機会を生かして何ができるか、そこを押さえておけば抽象度の高い解答でOKです。

■TACの模範解答

C社は、すでに熱処理工場に自動車部品専用の熱処理設備を有している。そこで、マシニングセンタがあり、JITに対応できる新工場の生産性の高さを生かして、X社以外の自動車部品の機械加工の量産に取り組み、X社への依存度を抑えながら時代の成長を目指す。

まとめ

今回は令和1年の事例Ⅲ 生産管理の解答をシェアしました。

ご自身の解答と見比べてみていかがでしょうか。

中小企業診断士の事例Ⅲで今回のような問題は比較的オーソドックスな内容といえます。

試験では大きく現在生産面で問題を抱えている事例か、今回のようなチャンスを掴むための改善策を講じるものに分かれます。両方に慣れておくことで、自信を持って本番で解くことができます。

繰り返し勉強あるのみです。

ふつサラン

2次試験の勉強法・解答法のコツはこちら:【合格するコツ!!二次試験勉強法・解答法】中小企業診断士試験

コメント

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